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ヨガニドラの

​効果

「ニドラ」とは、サンスクリット語で「意識的な睡眠」という意味。また、「虚空」と訳されることもあります。

仰向けの状態(シャヴァーサナ)で意識をうっすらと保ちながら、声の誘導に身を任せるヨガです。​

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眠っているような、眠っていないような、心地のよいまどろみの状態で、身体や潜在意識にある緊張を解放することで、究極のリラックスを感じられる上、身体よりも奥深い部分の緊張も手放すことができ、固まった思考パターンや習慣を崩し行動や感情、心の動きを

根本的に変える効果があります。

ヨガニドラの練習により期待できる効果を一部ご紹介します。

お悩みと重なる点はありますか?

少しでも気になった方、​ぜひ一度、体験してみてください。

本当の休息の体感

ヨガニドラの練習は、わたしたちの脳波に影響を与え、脳や身体の治癒を促すとされています。いわば、本当の意味での休息を体感するためのテクニックです。

 

ヨガニドラと脳波の研究はまだまだ研究中なので諸説あるのですが、ざっくりと、脳波は以下の5種類に分けられています。

 

  • ガンマ波:興奮していたりイライラしているとき

  • ベータ波:活動中

  • アルファ波:リラックスしているとき

  • シータ波:睡眠前のまどろみ、あるいは浅い眠りのとき、瞑想中

  • デルタ波:熟睡中

ヨガニドラ中はこの複数の脳波を行ったり来たりしていますが、そのなかで特に「シータ波」が多くなります。


シータ波では治癒が起こると言われていて、体は緊張や疲労から解放され、精神的に不安が解消され、幸せを感じやすくなるそうです。


DNAの修復を促すという研究結果もあり、記憶の整理をしたり、無意識に受け入れてしまった多すぎる情報やストレスを整理し、わたしたちの凝り固まった思考を解いてくれます。

 

​慢性的な疲れを感じている方、思考が飽和状態な方は、ヨガニドラで「休んだ」感覚を存分に味わっていただけるでしょう。​
 

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睡眠不足の解消や睡眠の質の向上

ヨガニドラは30分の練習で、3〜4時間程度の睡眠効果があるとも証明されています。お仕事や子育て、介護(や推し活などで…)日頃、物理的に睡眠時間が取れない方は、その忙しい中でもぜひ30分、ヨガニドラのお時間を作ってみてください。

たったの30分で、睡眠不足による心身の不調が軽減されるはずです。

また普段、入眠しづらい方、寝ても途中で何度も目が冷めてしまう方、寝ても寝てもスッキリしないような方には、ヨガニドラの練習後、スッと眠れるようになったり、朝までぐっすり眠れて、スッキリ起きられるようになったりする効果も確認されています。

​睡眠に不安や課題を抱えていらっしゃる方にもおすすめです。

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「天才の空白」の創出

覚醒と睡眠のあいだに存在するはざまの瞬間は「ひらめきの瞬間」と捉えられています。

 

トーマス・エジソンは鉄球を握り、アインシュタインは金属のスプーンを手に持ち、金属板を起いた椅子の上で昼寝をしていたそう。寝落ちする瞬間に鉄球やスプーンが手から滑り落ち、音を立て、天才たちを現実世界へと引き戻す。その瞬間---エジソンの言葉を借りると「天才の空白」---に、この2人の天才はどちらも、降りてきたひらめきをすぐさま書き起こしていたそう。世界の大発明が生まれた瞬間です。

 

歴史的にも証明されているように、眠気の影響を受けているけれど、まだ完全には眠っていない、この移行の段階こそが明晰な思考やインスピレーションを生み出すのです。

 

残念ながら、この「ひらめきの瞬間」は一般的には数分間しか続かず、特に現代人は疲れて寝落ちしてしまうことが多いためこの瞬間を保つことが苦手とされています。

 

ヨガニドラの練習を重ねることで、この移行の瞬間をしっかりと認識し、完全に意識を失わない「まどろみ」の状態をどんどん長く保ち続けられるようになります。

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委ねる練習

ヨガの世界では、この「まどろみ」の瞬間だけ、エゴが手放せるとも言われています。

​日々、たくさんの役割を背負っているわたしたちは、我慢する機会が多いです。そして、誰かのために、社会のために頑張っているつもりが、いつの間にか「エゴ」になり、自分自身を苦しめる結果になってしまうことも少なくありません。


ヨガニドラで声に身を委ねる練習を続けていくと、いつの間にか深い安心感を味わうことができるようになり、自分自身を守ろうと不自然に込められていた全身の緊張や不要な不安が手放され、「まぁ、いっか」となんだか大地に安心して身を任せられる瞬間がやってきます。エゴがなくなる瞬間です。

「ただ、ここにいるだけで、涙が出るほど幸せ」

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私自身がヨガニドラの練習を深めて得ることのできた感覚です。

心の底からじんわりと満たされた気持ちを味わうことができる。

それがヨガニドラの魅力です。

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心や時間の隙間を埋めていないと不安でどうしようもなくシャヴァーサナさえ鬱陶しいと感じる時期があったほど止まることが苦手だったわたしが

ある日突然、ヨガニドラで感じた心地よい余白と目覚め。

何もしていない、何も生みださないような時間なのに、さりげなく、でも、大きな変化が訪れる瞬間。

ヨガニドラの練習で受けとることのできるギフトです。​

参考文献

『ヨガニドラ 深いリラックスと真の自分へ導くきらめきの休息』

トレーシー・スタンリー著、中澤甘菜訳

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